お盆連休前半

いやはや、
こんなお盆連休は初めてです。

海レジャー関係者にとって悪夢のような週末となりました。
天気は申し分なかったのに、海は台風のウネリによって楽しめる状態ではなく、超危険なフィールドとなりました。
各地で水難事故が続発し、多くの方の命が失われています。

超大型で強い台風10号は非常に足が遅く、その分ウネリに悩まされる日が続いています。

関東周辺は強風エリアに入っていないので、現地を確認されていない方は
「船、出せる？　　風、無いよねぇ・・」とわずかな出船の可能性を見出そうとされる方が多く、少々返答に困りますが、やはり安全第一ということで、出船はおススメできません。

台風のウネリと通常の風波には決定的な違いがあります。
どんなに強くても、風波は海面下から浅い水深域が荒れる程度ですが、
台風のウネリは水深20メートル以深の海底でさえ砂が巻きあがり、海藻は揺れまくり、
風波にはない「底ウネリ」という現象を引き起こします。
魚たちは身の置き所がないために、岩陰に身をひそめたり、砂に潜ったりして安全を確保します。

10日土曜日に海上監視のため出船された漁師さんからの情報です。
「今のところ、ただ沖を航行するだけだったら何とかなるかも知れないけど、沿岸にはまったく近づけないし、根の付近や定置網など固定物のそばも危ない。波のパワーがすごいから船があっという間にもっていかれる。だいたい、ぜんぜん釣りにならないよ。」
とのことで、この漁船も午後イチの監視を終えて「もう限界」と上架されました。
当然、11日日曜日の海上監視は中止になりました。

台風10号は強い勢力を保ったまま、15日に高知県あたりに上陸する可能性があり、四国・山陽・山陰方面に多大な被害が及ぶのではないかと、たいへん心配です。
16日に日本海に抜けても足も遅さに変わりがないので、
その後の吹き返しで、秋谷周辺も強烈な南風にさらされそうです。
今週末も秋谷の海は大荒れになりそうで、
前代未聞のお盆連休全滅という可能性もでてきました・・・

年々強大化する台風。
それにともなって、台風対策も強化する必要があります。
一部のご利用者が台風対策のため、艇と船台の固定強化にお見えになりました。
お時間の取れる方、出船はできないかもしれませんが、点検することはできます。
今一度、固定ロープや船上備品の収納など、台風対策を講じて頂ければと存じます。