秋谷船舶保管施設等(秋谷漁港)

ここでも温暖化

time 2024/07/15

ここでも温暖化

先日、利尻島に行きました。
よく北海道は梅雨がないと言われますが、
ここ数年は梅雨前線が東北地方や北海道地方にもバンバンかかり、
雨降りの日が続くことが多いようです。
利尻島もここしばらく雨の日が続き、シンボルともいえる利尻山が拝めない日が多かったということでした。

利尻の海とシンボル利尻山

さて利尻と言えば、やはり利尻昆布がまず思い浮かびます。
「昆布といえば利尻」と連想される方も多いと思います。
そしてウニ。
秋谷周辺でウニと言えば、ムラサキウニとアカウニでしょうか。
利尻ではキタムラサキウニとバフンウニ。
エゾバフンウニと呼ばれるメチャメチャ旨いウニです。
ところが今年は収穫量が激落ちしているとのことでした。
今年に限ったわけではありませんが、
年々収穫量は減少傾向にあり、今年は特に穫れないということでした。
地元の漁師さんによると、キロ当たりの価格は
「3万以上、いやいや4万、日によっては5万のときもあるなぁ、、、。」
ウニ丼一杯、1万円以上するみたいですぅ。
原因は、やはり海水温の上昇が考えられるそうです。
バフンウニは岩場にもいますが、
昆布にくっついているものも多く、
漁師さんたちはそのウニを狙って採るそうです。
昆布を食べているウニは実の入りも多いし、とりわけ美味しいということです。
そりゃあそうですよね。美味しい利尻昆布を食べて育つのだから。
ところが海水温の上昇によって、昆布自体の収穫量が減ってしまったため、
バフンウニも育たなくなってしまったようです。
「このまま続けば、まぼろしのウニになっちまうなぁ」と言われてました。

利尻島にはいくつか整備された漁港がありますが、
それとは別に、各集落ごとに磯の入江を利用した船置場があり、
単管や木材で作った“すべり”を設置して、ウィンチで引き上げて保管するケースも少なくありません。
よく見ると、船尾のカタチが少々変わっていて、
横から見た時に船首のように船尾も尖ったような形状をしています。
漁師さんに聞いたところ、
「ウチラの船は船首が軽く(重量バランスが)できているから、船外機を着けると前が浮いちゃうんだよ。
浮き過ぎないように後ろ(船尾)を長くしてるんよぉ」でした。
朝に夕に、こじんまりとした船を出し、必要な量だけ漁をする。
これも大切なことですね。

前も後ろも尖って見えます

独特の形状をしていますね

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