2024/09/10
先日、伊豆伊東市でダイビングをしました。
こちらのエリアは伊東市漁協統括の下、運営されているそうです。
興味深いのは、エントリー&エキジットのスロープが漁港内にあることです。
他のエリアではまず見たことがありません。
当然、船の離発着があるので、厳格なルールに基づいたダイビングが求められます。
ガイドロープに従って潜行し、着底後もガイドロープを目印により深いエリアに移動します。
付近の頭上を船が往来するので、浮上は絶対禁止です。
この港は河川の水が流れ込んでいることもあり、
降雨後などは視界が極めて悪くなることもあるそうです。
したがってガイドロープは言葉通り命綱ということですね。
他にも要所要所に黄色くペイントされたウェイトが海底に配置され、視界不良時の目印になっていました。
まさに山の稜線で吹雪や霧で視界が利かない時のケルンのような存在だな、と思いました。
この日は海中に浮遊物が多く、やはり視界はよくありませんでしたが、
港を出て沖に移動するにつれて視界が回復してきて、
やがてきれいな伊豆ブルーが広がって、快適なダイビングが楽しめました。
びっくりしたのは、
水温が17~8度もあって、普段この時期は海底や岩影でジィーーーーっと
している魚たちが元気に泳ぎ回っていたことでした。
たしかこの時期の水温はおおよそ13~4度だったと思いますから、
4度ほど高い訳です。
2月ですよ~?
どうなってしまうのでしょう、この温暖化。
港内海底移動中に一度、漁船が付近を通過しましたが、
最徐行を心掛けられているとみえ、静かに、しずかーーーーに通過されました。
なんていうか、ルール遵守だけでなく、思いやる心を感じました。
どんな仕事や遊びでもルールを守ることはもちろん大事ですが、
そこにもうひとつ、相手を思いやる心を持って行動すると、
事故やトラブルももっと防げるんじゃないかな、と思いました。