2024/09/10
秋谷の海からカジメなどの海藻が消えてから数年経ちましたが、
伊豆の海からも消えてしまいました。
さらにヒジキまでも、、、、
昨夏、南伊豆のヒジキ屋さんでヒジキを買おうとしたところ、
、、、、、、アレ?売り場にヒジキが無い。
店のおばちゃん「あーーーーーヒジキ?ごめ~ん、無いんだわーー」
「ぜんぜん採れなかったんだーー。長年この商売やってるけど、こんなの初めてだわ」
そして今年の夏も
「今年もまったく採れなかったわ。もう商売にならないねーー💧」
ワカメや天草はまだ採れているみたいだけど、
ヒジキは完全に伊豆の海から消えてしまったようです。
そしてカジメもほぼ壊滅状態のようで、
一昨年、下田の海でシュノーケリングしたときに、
かき分けなければ進めないほどわっさわさに生えていたカジメが、
今夏はすっかり焼け野原のように何も無くなっていました。
海藻たちは私たちの食に欠かせないどころか、
魚たちにとって住みどころ、エサどころ、隠れどころ、そして繁殖どころ。
なくてはならない存在です。
このまま事態がさらに加速すれば、
魚たちも消えてしまいます。
東伊豆富戸の海に潜りました。
魚たちはたくさんいました。
しかし、なにか少々違和感が、、、、
チョウチョウウオなどの季節来遊漁はまぁいいとして、
ヨスジフエダイの群れ、、、、
アカヒメジの群れ、、、
本来なら沖縄の海の定番魚なんですが、
しっかりと群れで越冬した、というか、
もう十分に暮らせる水温なんでしょうね。
温暖化=海藻の減少ばかりではないかも知れませんが、
影響していることは確実でしょうね。
そんな富戸の海では、
海藻を復活させようとするプロジェクトが行われていました。
カジメの幼体を育てて増やすプロジェクトです。
成長途中で魚に食べられないようケージでガードして海中で育てる。
いろいろ試行錯誤を重ねているそうですが、
いい結果が得られることを祈るばかりです。
また現在は全国的に行われているのが、
海藻類の繁殖を促進する波消しブロックを設置する事業。
作成する段階でアミノ酸の一種を混和させたコンクリートを海中に沈めます。
コンクリートの表面からはアミノ酸がゆっくりと溶出し、表面に付着する微細藻類や小型藻類の生長を促進し、
微細藻類を起点とした良好な水域環境(生態系ピラミッド)を形成します。
成長段階で食害も発生するでしょうが、その辺のバランスが今後の課題なんでしょうね。
先日、秋谷の漁師さんが養殖用カジメをアミ袋につめて、
桟橋の近くに沈めていたのですが、
数日後、中を見るとスッカスカになっていました。
食べたの誰だーーーーーーーーー?