2024/09/10
9年目になりました。 あれから・・・
当時、施設営業中で、
これから夜間係留をされる保管艇をボートキャリアで運搬しようかという時、
船舶事務所のラジオから「あ~~揺れてます、揺れてます・・・」DJの声が流れた瞬間、ラジオが止まりました。
というか、すべての電気が止まりました。
「あれ?」と思った瞬間、大きな揺れを感じました。
急いで外に出たら、網をつくろっていた漁師さんが「・・・・でかいな。」と、周囲を見渡したら、
あろうことか、風波はまったくなかったのに、港内の海面が三角波のようにザワ立ち、係留漁船同士がぶつからんばかりでした。
ただ事ではないと感じ、すぐさま防波堤にいた釣人に向かって、ハンドホンで避難を呼びかけました。
その後、車のラジオで津波警報を知り、漁師さんたちと裏の高台に避難しました。
大ベテランの漁師さんでも見たことがないほど潮が引き、その後大潮の満潮よりも高く潮が満ち、
わずか30分ほどの間に、それを2回繰り返しました。
時間が立ち、情報が入るにつれて、各地でとんでもないことになっていることを知りました。
あれから9年、
未だに心の整理がつかない方は数知れません。
人生が変わってしまった方も数知れません。
大切なものを失ってしまった方は、はかり知れません。
自然災害の発生を防ぐことはできません。
でも、被害を少なくすることはできます。
少しでも被害が軽減されるよう、自分たちに出来ることを心がけていきたいと思います。
3月11日、午後2時46分。
港にいる人たちで黙祷をしました。