2024/06/01
![愛の季節](https://www.yokosuka.or.jp/akiya/wp-content/uploads/2024/06/P6270059.jpg)
伊豆城ケ崎海岸でダイビングをしました。
こちらのダイビングエリアでは、この時期アオリイカの産卵床にすべく
海底に樹木を沈めます。(椎の木とかが多いそうです)
成長したアオリイカたちが伴侶を求めて集まり、
ここでペアリングをした後、木の枝に卵を産みつけるのです。
本来なら海藻が生い茂る藻場が舞台となるところですが、
昨今の磯焼けや投棄されたゴミの蓄積など、イカたちの産卵環境が悪化してきたため、
繁殖に影響がでているとのことです。
地元の漁協さんやダイバーたちが産卵環境整備のために、海底清掃を行った後、
人工産卵床を製作、設置して、イカたちの未来の手助けを行おうという訳です。
産卵のピークは7月から8月にかけてだそうですが、
すでに何組かのカップルが成立して愛の季節が始まっていました。
![](https://www.yokosuka.or.jp/akiya/wp-content/uploads/2024/06/P6270055-300x200.jpg)
人工産卵床に集まるアオリイカ
![](https://www.yokosuka.or.jp/akiya/wp-content/uploads/2024/06/P6270063-300x200.jpg)
樹木に産み付けられた卵
浅い岩場ではクマノミ君がやはり産卵をしていて、
外敵から卵を守るべく、見張りをしています。
これ以上近づくと攻撃するぞといわんばかりです。
卵に新鮮な海水を送るためにそばで扇ぎ続けているし、
親はたいへんなのです。
![](https://www.yokosuka.or.jp/akiya/wp-content/uploads/2024/06/P6270002-300x200.jpg)
傍らに産みつけた卵を守るクマノミ親
そして珍しい変わり種がホラ貝の産卵シーン。
およそ水深30メートルの岩穴の中、
ヒメイトマキボラと思われるグループが愛のシーンを展開していました。
交尾しているもの(右の貝)、産卵しているもの(左の貝)、
貴重なシーンに出会えました。
![](https://www.yokosuka.or.jp/akiya/wp-content/uploads/2024/06/P6270020-300x200.jpg)
画像右側では交尾が、左側では産卵が行われます
がんばって子孫を残していただきましょう。